技能実習生受入れ可能職種ガイド
技能実習制度の職種について
技能実習制度では、現在85職種156作業において技能実習生の受入れが可能です。(2025年3月7日時点)
これらの職種は「移行対象職種」と呼ばれ、技能実習生が第1号(1年)から第2号・第3号(最大5年)へと段階的にスキルアップできる職種です。
重要なポイント
- 必須業務:各職種には必ず行わなければならない業務が決められています
- 技能検定試験:上位段階への移行には試験合格が必要です
- 業務時間の配分:必須業務が年間実習時間の50%以上必要です
- 安全衛生:各業務で安全衛生業務を10%以上確保する必要があります
職種分類一覧
1. 農業・林業関係(3職種7作業)
〇主な職種
耕種農業:施設園芸、畑作・野菜、果樹栽培
畜産農業:養豚、養鶏、酪農
林業:育林・素材生産作業
特徴:営農証明書等の提示が必要/林業は特別な事業所要件あり
2. 漁業関係(2職種10作業)
〇主な職種
漁船漁業:かつお一本釣り、延縄漁業、まき網漁業など9作業
養殖業:ほたてがい・まがき養殖
特徴:水産庁の漁業技能実習事業協議会からの証明書取得が必要
3. 建設関係(22職種33作業)
〇主な職種
基礎・躯体系:建築大工、型枠施工、鉄筋施工、とび
仕上げ系:左官、内装仕上げ施工、タイル張り
設備系:配管、建築板金、サッシ施工
専門工事:さく井、防水施工、建設機械施工
特徴:建設業許可と建設キャリアアップシステム登録が必要/受入れ人数枠に特別な制限あり
4. 食品製造関係(11職種19作業)
〇主な職種
水産加工:缶詰巻締、水産練り製品製造
畜産加工:食鳥処理、牛豚食肉処理、ハム・ソーセージ製造
一般食品:パン製造、そう菜製造、農産物漬物製造
施設給食:医療・福祉施設給食製造
特徴:食品衛生法に基づく営業許可や専門資格者の在籍が必要な職種が多い
5. 繊維・衣服関係(13職種22作業)
〇主な職種
繊維製造:紡績運転、織布運転、染色
衣服製造:婦人子供服製造、紳士服製造、下着類製造
その他製品:寝具製作、カーペット製造、自動車シート縫製
特徴:基本的に特別な許可は不要/技術習得に重点を置いた職種
6. 機械・金属関係(17職種34作業)
〇主な職種
金属加工:鋳造、鍛造、機械加工、金属プレス加工
表面処理:めっき、アルミニウム陽極酸化処理
組立・検査:電子機器組立て、電気機器組立て、機械検査
保全:機械保全
特徴:製造業の基幹技術が中心/機械保全は保全計画書等の提示が必要
7. その他(21職種39作業)
〇主な職種
製造系:プラスチック成形、塗装、溶接、印刷
サービス系:自動車整備、ビルクリーニング、介護、宿泊
専門技術:陶磁器製造、コンクリート製品製造
特徴:職種により様々な許可・資格・設備要件が設定されている
8. 社内検定型(2職種4作業)
空港グランドハンドリング:航空機地上支援、航空貨物取扱等
ボイラーメンテナンス:ボイラーの点検・整備
特徴:企業独自の社内検定による技能評価を行う職種
技能実習期間
第1号:入国1年目(技能習得)
第2号:入国2〜3年目(技能習熟)
第3号:入国4〜5年目(技能熟達)※優良機関のみ
職種により最大期間が異なります
最大5年:大部分の職種
最大3年:一部の職種
第1号のみの技能実習
移行対象職種に該当しない場合でも、以下の条件を満たせば1年以内の技能実習が可能です。
・単純な反復作業でない技能
・開発途上国への技能移転に意義がある技能
・母国の経済発展に貢献できる技能
協同組合VISTAのサポート
職種適合性の診断
お客様の業務内容が技能実習制度の対象となるか詳細に調査し、最適な職種・作業を提案いたします。
要件確認サポート
職種特有の許可・資格・設備要件を確認し、必要な手続きをサポートいたします。
技能実習計画の策定
必須業務・関連業務・周辺業務の時間配分を適切に計画し、認定申請をサポートします。
継続的な監理
定期監査により業務内容の適合性を確認し、技能検定試験や上位段階への移行をサポートします。
詳細情報
各職種・作業の詳細な要件や審査基準については、以下をご参照ください
公式サイト
職種別詳細情報:JITCO – 技能実習制度の職種・作業について
審査基準:厚生労働省 – 技能実習制度
最新情報:外国人技能実習機構(OTIT)
参考
本ガイドは、公益財団法人 国際人材協力機構(JITCO)の公式情報を参考に作成いたしました。
参考元: JITCO – 技能実習制度の職種・作業について
最新情報: 外国人技能実習機構(OTIT)ホームページ(https://www.otit.go.jp/)
※本情報は2025年3月7日時点のものです。最新の職種・作業については、上記公式サイトをご確認ください。